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漢方薬について

漢方薬・・・これぞ中国4千年の歴史の集大成といってよい薬でしょう。西暦200年頃に説かれた有名な漢方医学の書「傷寒論」 は急性伝染病の治療法について記されたものです。この時代、漢方薬学は高温多湿で伝染病が発生しやすい中国江南地方で誕生、 発展したとされています。つまり漢方薬は伝染病治療として「即効性」が要求された薬です。漢方薬は「穏やかに効く」という イメージがありますが、実は結構即効性があるのです。
漢方薬は医師でも驚くほど効果のあるものもあります。当院では漢方薬も処方しておりますのでどうぞご利用ください。 (漢方薬は院外処方となります)
以下「よく効く」漢方薬の例を挙げていきます。

補中益気湯

いわゆる「元気の出る」漢方薬です。私も朝、景気づけに一包だけ内服しています(笑)。私の場合1日3包 内服すると効きすぎて夜眠れなくなります。このように慢性疲労等に効き体力増強につながる処方です。不妊症の治療でご主人の 元気がない時にも処方します。

当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸

「婦人科三大漢方」として有名です。産婦人科研修医でもこの3つは知っています。特に更年期障害に よく用いられます。虚証・中間証・実証に応じて使い分けます。当帰芍薬散は月経困難症や 妊娠中の安胎効果があり、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の発症予防効果、流早産の予防、陣痛軽減などの効果もあります。 加味逍遙散は月経前のイライラ・下腹部痛等の月経前症候群にも効きます。(月経前症候群の適応はとれていませんが、柴胡が 含まれており精神安定に働くようです)

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

頭痛に効く漢方として有名です。驚くほど効く場合があります。私が投与した患者様は「(見えている)画像がゆがむほど 酷い片頭痛」でしたが呉茱萸湯を処方したところ劇的に効きました。「他のどの西洋薬より効く」という感想を何度か聞きました。 ただしこの漢方「チョー不味い」事でも有名です。片頭痛で困っておられる方にはとても良い漢方です。

大建中湯

便秘など腸の動きが悪く腹部膨満感や腹痛がある方に効きます。腸管運動亢進作用や腸管血流増加作用 、抗炎症作用などがあり、術後腸の動きが悪い方にも用いられます。

八味地黄丸

お年寄りによい漢方として知られています。体を温め体全体の機能低下を改善する効果があります。 頻尿・尿漏れ・残尿感・坐骨神経痛に効きます。また老眼や目のかすみにも効きます。

芍薬甘草湯

「こむら返り」に効く漢方として有名です。ただし長期連用する薬ではないので注意を要します。

葛根湯

「風邪のひきはじめ」に飲む漢方として有名ですが、意外な効果として「肩こり」に効きます。

柴苓湯

妊娠高血圧症候群のむくみの治療によく用いられます。

麻黄湯

インフルエンザに効く漢方として有名です。「麻黄」にウイルス不活化作用、「桂皮」に抗ウイルス作用が 報告されています。

五苓散

むくみをとる漢方ですが、二日酔い防止によく効くそうです(笑)。

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